次世代育成支援対策推進法が施工され、企業が主に育児休暇の適用範囲を拡大したり、その適用を受けやすい環境作りが進められている。また省庁からは、子供を持つ家庭の減税が検討されている。
しかし私はこの流れにどうも根本的な違和感を感じる。
1つめは、育児と仕事(を含む経済活動)は基本的に関連のない事柄なのにそれを混同した考えが見受けられることである。「仕事か育児」かを天秤にかけて子供を産むかどうか迷う女性がいるそうだが、なぜだろう?育児経験を持つことができるなんてすばらしいじゃないですか。仕事も大事であればやればいいのです。必ずできます。
2つめは、育児という作業は、重要な社会活動であり、かなりの訓練が必要です。私たち大人に、親になることへの教育訓練が不足しているのではないでしょうか。

そこで、「親士」という資格制度を創設する案を提案します。そうです。親になる方は、一定の訓練を受け、継続して「親」としての資質を身に着けていきます。「保育士」とももちろん違います。省庁も資格教育という観点で捕らえれば動きやすいと思います。単純に減税するよりいいでしょう?企業にもいいと思います。「親士」教育をちゃんと導入しています、とか、「うちの会社には親士がたくさんいるんです」といえば信頼度アップも間違いなしです。個人にもいいですね。「僕はちゃんと親士の資格を取ってます」って彼女に言えば、プロポーズは不要かもしれません・・・。

「俺は仕事が忙しいビジネスマンだ。夜遅いし子供の面倒なんて見れないよ。週末?疲れてるからさあ、せいぜい寝転がってテレビみるか、買い物の運転手くらいかな。」なんてグチこぼしているお父さん、それは努力が足りないだけですよ。

最後に、子供達の澄んだ目をみると、なんとも嬉しいじゃないですか。私たち大人ができることは何かを考えて、よりよい社会になるよう、活動しようじゃないですか!