先週のお話になるが、携帯を使ったマーケティングに関するセミナーと展示会が開催されたので、さっそく行ってみた。
メイン会場ではセミナーが開催されていて、その一つで、宣伝会議の田中氏をモデレータに、NTTドコモの夏野氏、楽天の三木谷氏、ビットワレットの川合氏によるパネルディスカッションがあった。
特に印象に残ったのが、ある氏のコメントで「おさいふケータイはいままでの念願のサービスであり、様々なサービスがつながって便利になり、消費者の利便性が高まる」という内容だった。
確かにその通り、携帯の普及率と性能向上によって、サービス内容が拡充できるだろうなというのはよくわかる。また広告媒体としての存在感も出てきていると思う。

サービスを企画する仕事をしているといつも思うのだが、おさいふケータイのように「ソフトウェアやネットワークを『つなげて』便利なサービスを生み出す」ことは、「『つながってない』ところを補完する機器や仕事が出てくること」でもあるということである。
企業の例でいえば、おさいふケータイが流行れば、紙の領収書が増えるだろうし、それを貼り付けて電卓をはじく経理の仕事も増える。おさいふケータイが流行れば、紛失しないためのツールや、容易に発見しやすいツールも提供される。などという風に。

とはいえ、ITを活用すれば生活の中のある部分が便利にできるのは確かである。
新しいサービスをまた検討する材料が増えたので、また色々考えなければと思う。